ELGIN懐中時計の世界

時計コレクションの対象として、いまだマイナーな感じがするアメリカの時計たち。
その中にあって、特に人気が今ひとつのELGINの時計・・
全盛期にはアメリカ最大の時計メーカーとして君臨し、
真面目な製品として世に送り出した、この会社の味わい深い時計たちに注目します。

← 2007年1月 →

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
My Yahoo!に追加 RSS
Counter

2007年1月3日(水)

G351のアンクル・・

前回はガンギについてでしたが、今回はガンギと組?のパーツ・・アンクルです。一般的にアメリカ時計のアンクルは、ごく一部の例外を除いて超絶仕上げのモノはありません。これが、スイスモノのコレクターにとってアメリカモノを嫌う理由にもなっていたりするのですが、私はそれほど気にしていません。


本当に憧れるイギリスモノのイングリッシュレバーのデザインは、仕上げがどうの・・というコトを忘れさせます。それに、正確な時計を形作る要素として、この部品は、爪石が正確に付いており、とにかく軽くできていれば問題ない・・という事実もあります。


・・とはいえ、今回掲載の部品、なかなか良くできています。アメリカモノでここまで丁寧に作っているモノを見るのは、手持ちでは初めてです。例によってパーツカタログを見ると、G351に使われているこの部品は、ELGIN社の中では最高値になっています(USD3.51:1915年)。・・なるほど・・で、カブトムシの角のように出っ張ったアンクルは、counterpoised leverと呼ばれるモノらしいです。なかなか印象的なデザインになっていて面白いですが、残念ながら、これは動いた時に良くない仕組みなのです(静止時のバランスを取るには良いのですが:笑)。あれま・・


ELGIN社は、アメリカ時計の歴史の末期まで、この無意味?な形でアンクルを作り続けますが、これは一説によると、大量スピード生産を達成するために、効果があったかも?とのことです。このレバーでガンギ車をピボットから外れないようにうまく押えながら、プレートを被せるワザがあったとか(連鎖的に全歯車がうまく揃うらしい)。


・・と、小咄でしたが、アメリカモノの部品としてはとにかくナイスなのです・・

作成者 あしなが : 2007年1月3日(水) 01:58 [ コメント : 2]